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DIYと賃貸経営を楽しんでいます
マンションの水漏れの話と漏水確認手法
昨日は、とあるマンションの理事会に行ってきた。
議題の中で水漏れの話があった。

501号室(仮称)に漏水が発生。
直上の部屋の601号室(仮称)は賃貸物件。
まずは所有者に連絡を入れた。
上階601号室の所有者は、
被害のあった501号室部屋を「業者に依頼して」調査したそうだ。
天井や壁の一部をめくって調査したらしい。

その結果、外部に面した壁が濡れているので、外部からの水漏れと断定し、
管理組合に対し「外壁修繕と補償」を要求してきたという。

大規模修繕で外壁補修をしてまだ間がないので、その可能性は薄い。
そこで、管理組合は601号室の所有者に提案。
「上階の601号室を調査し、その結果で調査費用、階下への補修の負担を決めよう」
ということになった。

調査の結果、流しの水栓取り付け部からの漏水を発見。
それも、「常に」「かなり」出ていたという。

他人のせいにしようと、階下を調べ管理組合に責任を押し付けようとした所有者。
しかし、だれが見ても明らかな自分の部屋からの漏水。
その結果、階下の内装修繕までも追加で修繕が必要になった。
初めから、自室の漏水を調べていれば、階下の内装までは補償しなくてよかったのに。
なんでも他人のせいにしようと思う考えが、大きな出費となった。

私なら、
まずは自室の水道メーターを見て
DSC_2540.jpg
「パイロット」と呼ばれる部分(矢印)で給水側の漏れを確認する。
パイロットはメーター内にある水が流れるとくるくる回る部分だ。
階下へ影響があるような漏水ならこのパイロットが動いているはず。
今回はこれですぐに判明したはず。

もしパイロットが動いてなければ、排水側を疑う。
シンクや、バスタブに水を張って、個別に一気に流してみる。
配水管が詰まっている場合は、これで確認できることがある。
配管の途中に歯ブラシやかみそりが引っかかっている場合などは
大量の水が来ると流しきれずに継ぎ目から漏水することがある。
この場合は、流しの下部などから水が染み出てくる。

それでもわからないときは
床下点検口から目視してみる。
あるいは床にぶわぶわした湿った部分があれば、そこをめくる。

そこまでやってもわからないときに階下を訪ねて調査する。
クロスの浮いた部分や汚れがないかを目視あるいは乾いた手で触って点検する。
ユニットバスがあれば点検口からスラブを目視点検する。
その結果で漏水していそうな場所を考える。

それにしても、今回の「階下からの調査」
所有者が指示したのか
業者が勝手にしたのか
所有者が指示したとしても、善良な業者だったら、上階の自室から調査しないのかなあ・・・

業者選びは慎重にしないといけない
そう再認識させられた話だった。
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