以前、勤めていた会社の人から電話がかかってきた。
その会社で、彼はエリートだった。
コーヒーをごちそうになったことがある。

マンションを売るにはどうしたらいいかという。
不動産屋に相談したらいいですよ。
と伝えるが
高く売りたいという。
じゃあ、今は不動産屋さんは忙しい時期なので4月になって相談したらいいですよ。
と言った。

が、
なかなか電話を切らない。
深刻な悩みがあるみたい。
しかし話は要領を得ない。

推察するに
「節税対策」として、マンションを購入。
家賃収入から経費を引くと赤字になるらしい。
高額な所得税が安くなるということで手を染めた。
ところが、定年が来ると
所得が低くなり、節税効果は消え、赤字だけが重くのしかかっているらしい。
少ない年金だろうからその負担はバカにならないのは想像に難くない。

在職中に比べると収入は５分の１くらいになってるはず。
生活レベルが維持できない。
豊かな老後とは程遠い。
ある意味、破綻だ。
熟年破綻と言っていいだろう。

近いうちに相談に行くといってた。
まあ、いいけど。

節税を前提とした投資。
それを考える時は
節税効果のあるうちに借金返済しよう。

それ以前に
ちゃんとリスクを考えよう。

心に書いておこう

エリートも
会社辞めたら
ただのひと
節約せねば
熟年破綻