fc2ブログ
DIYと賃貸経営を楽しんでいます
滞納者の返済
59歳独身女性。家賃滞納の30万円。

数年前、3か月滞納。
何で払ってくれないんですかと聞くと
バイト先の仕事が減ったという。
あのね、黙って滞納する人は許せません。
払えないときは電話ください。1万円でもいいから入金してください。
そう言った。

その後は、今月は2万だけ払いますとか電話があるようになった。
そして、今月は家賃と返済1万円うわのせして払いますという電話が入るようになった。
ある日いくら残ってるか確認したら、もらいすぎてたので返した。

去年からの伝染病騒ぎで仕事が激減。
再び滞納が始まった。
滞納家賃は30万円になった。
家賃払えないんだったら生活保護を受けたらどうですか。
というと
生活保護は嫌だという。
あなたはがんばってるけど、うまくいかないから仕方ない。
がんばってるんだから生活保護は恥じゃない。
また働けるようになったら、生活保護を辞退すればいい。
そうじゃないと家賃払えないでしょ。
これ以上滞納が続くと出て行ってもらいますといった。

結果この4月から生活保護に。
滞納家賃は1か月1万円ずつ返済。
通帳記帳したら2回目が振り込まれていた。
この人には「どうにもならないので」といわれ、別に8万円貸している。
負債は38万円で38回返済になる。

30万も滞納を許す大家。
その滞納者に8万円貸す大家。
人はバカな大家だというだろう。
しかし、この人を強制執行で追い出しても、行くところがない。
ホームレスになったら、滞納返済はないだろう。
追い出すにしても費用がかかって、大家は大損。

でも、
話しを聞いて、アドバイスして、この人の生活は向上。
もう追い出される心配はない。
一生ここに住ませてください。
そう言われた。

この人は安心して暮らせる状態となり
私は滞納回収の見込みが立った。
そして終身入居の見込みが立った。
もちろん相手にもよるが
がんばっている人を応援するのも大家の仕事かな。
スポンサーサイト



20年前のDIY
12年間住んでいただいた入居者さんが退去された。
この物件は20年前に競売で買ったファミリータイプの分譲マンション。
残置物を撤去し、DIYでリフォームした。
クロス、浴室内塗装、カラン交換、網戸・障子・襖の張替え、障子枠・窓枠塗装、畳表替え、床CF貼り、シャンプードレッサー取付だ。
すぐに入居者さんが入ってくれた。
退去されてもすぐ次が決まり、今回の入居者さんは3人目だ。
20年間、私が部屋に入ることはなく、20年前のリフォームのままだ。

さぞかし傷んでるだろうなあ。
そう思った。

しかし、入居者さんが大切に使ってくれたのだろう。
ほとんど傷んでいない。

まずは玄関。
コンクリートの床上にはCFを両面テープで貼った。
上がり框の部分は、廊下の床に貼ったCFを巻いた。
11.png
施工当時のままで、全く問題はない。
しっかりテープで貼って、周りをコーキングしてたから大丈夫だったと思う。

壁のクロス。
経年による劣化はあるが
問題となる箇所は1部屋以外はない。
この部屋の1面だけ継ぎ目が浮いていた。
ここはコンクリートの壁にそのままクロスを貼った箇所。
他にもコンクリートに直貼りした箇所はあるが
この部屋のこの1面以外にめくれている場所はなかった。
ジョイントコークをけちらなければよかった。
クロスは端部や継ぎ目の処理が大切なことが分かる。
15.png

床のCF。
ここが、しろうとの技。
22.png
継ぎ目がはっきり。
材料をけちらず、柄をうまく合わせればよかった。
あと1m長く買っておけばうまく合わせられたけど
未熟で下手だった。
しかし、捲れも剥がれもない。

襖は入居者さんが破った箇所はあるが、経年劣化以外は問題ない。
障子は、入居者さんが張り替えていたようだ。枠の塗装がごく一部が剥がれていた。
網戸は入居者さんのご要望で新しいものに交換している。
浴室内はカビが一部生えていたが、塗装の剥がれはない。
畳は経年劣化が見られた。
カランも全く問題はない。
シャンプードレッサーも電球が割れていること以外は問題なし。

入居者さんの部屋の使い方が良かったので、
一部クロスの剥がれを除いて
しろうとのDIYでも
継ぎ目以外は
問題がなかった。

DIYのポイントの一つは継ぎ目(隅も含む)だとも言える。
高齢者向きアパート、スタートの切り方
「高齢者向きアパートをやりたい」 
というメッセージをFB経由でいただいている。
なぜかここ数日、そういうメッセージが多い。
高齢者向きアパートは 「世の中に役立つ事業」 なので、普及にお力添えしたいという思いは強い。

しかし、メッセージに真摯にお答えしても、それっきりの人も多いのが現実。
そういう人はやらなくて良かったと思う。

物件買ったら終わり
ではなく
そこがスタートで、いばらの道が始まる。
しかしその向こうにはばら色の道が広がる。
いばらの中でくじけるなら
初めからしないほうがいい。
そう考えている。
そう、
そんなに甘いものじゃないよというから嫌われる(笑)

高齢者向きアパートをやりたいと思ったら
まずは情報収集。
そういう人のために
「高齢者向きアパートの会」 というFBのプライベートグループをやっている。
これは無料で、私の 「友達」 限定。
FBで「赤尾宣幸」に
「友達リクエスト」と
「高齢者向きアパートの会入会希望」というメッセージを送っていただければ承認している。

お金出してもいいからもっと情報が欲しいという方のために
年会費11,000円で
「高齢者向きアパートをサポートする会」
というものをやっている。
こちらは、ある程度の相談にも乗っている。
より具体的にという方には、有料で個別のお手伝いもしている。

高齢者向きアパート。
世の中の役に立つ事業。
不動産投資ではナイ。
しかし、
がんばれば成功するスキームだ。
できる人は、本を読むだけで手法が見え
がんばれば実現することも可能。

資金的に厳しい人
戸建てを持っている人
安く戸建てが買えそうな人
そういう人には
「高齢者向きシェアハウス」
というのもいいかもしれない。
もしそこで、高齢者と暮らすなら
子供たちは優しく育つ。
うちの子たちは、ばあちゃん見ながら育っているので
階段を降りるときは、ばあちゃんの前を歩き
登るときは、後ろでばあちゃんの屁を嗅ぐようにして昇る(笑)
それが思いやりとやさしさで
それがさりげなくできるのが財産だ。

高齢者向きアパートが一部屋でも増え
ひとりでも多くの人に幸せを感じてほしいと思う。
そして、
高齢者の痛みがわかる人が増えたら
日本の将来もより明るくなる。