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DIYと賃貸経営を楽しんでいます
泣き寝入りの介護保険?
小規模介護事業者。
多くは 「利用者さんのため」 に細々と頑張っている。
細々とやるので、効率が悪く、総務や経理を考えるとその経営は厳しい。
しかし、顔の見えるサービスが提供できる。
利用者さん、そしてご家族の笑顔が見える。
それが彼らの誇りであり、喜びだ。

例えばデイサービス。
規模が大きくなると
「デイに行っても、ただ座っているだけ」
そういう気弱な利用者さんがいたりする。
こういう人は小規模デイに行くとお話ができるので
デイが生きがいになる。
その姿を見て、家族も幸せを感じることができる。

しかし、小規模デイは年中無休という形がとりにくい。
「顔の見えるサービス」では、土曜日もスタッフを働かせるのは困難だ。
人員が確保できず、土曜日が休みだったりする。
大きなところは、土曜日も営業できたりする。

高額なリハビリマシンを持つデイは強い。
マシンでリハビリといえばだれもがすごいと思う。
が、毎日だと利用者は疲れるので
ほかの日は顔の見えるサービスが良かったりする。

そこで、平日は小規模デイ
土曜日は大規模デイを利用したりする。
あるいはマシンリハと心のケアを併用する。
すなわち、2か所のデイを利用する。

しかし、市町村の 「独断」 で、
2か所のデイ利用は禁止
といったことも可能だ。

そうすると、家族としては
土曜日も「預かってくれる」デイに行かせたくなる。
デイは高齢者を預かるところではないが、家族から見るとこうなる。
ところが、高齢者からすると
毎日「座りに行くだけ」となり、生きがいがなくなってしまう。

2か所のデイに行っても、大きな問題はないと思う。
でも、それを禁止する市町村がある。
困るのは「利用者本人」と「小規模事業者」だ。
ところが、利用者本人は
「お世話になってるので、文句を言ってはいけない」
小規模事業者は
「お上に逆らうと、指導が厳しくなる」
と、両者泣き寝入りだ。

誰が得をするか?
ある程度の規模の事業者だ。
座らせておくだけでも、土曜日営業のおかげで
リハビリマシンのおかげで
サービスが低くても客集めができることとなる。
結局弱者切り捨てとなる。

介護保険。
市町村の担当者次第でそのサービスは大きな違いができる。
良いサービスを提供しても
利用者さん本人が喜んでも
何もならない。
そんな状況が一部の地域で発生しているのかもしれない。
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