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DIYと賃貸経営を楽しんでいます
雨漏り調査・木造アパート
外壁塗装をしたばかりのアパートで、雨漏りの苦情がきた。
塗装前は漏っていなかったので、塗装工事が原因と考えられる。
そこで、塗装業者さんに修繕してもらったが、まだ雨漏りするという。
仕方ないので、自分で調査してきた。
この出窓の右上から水が漏るそうだ。
DSC_2544.jpg
出窓の右上にはロフトの窓もある。
DSC_2545.jpg

まずは上から調査。
ロフト窓左横の石膏ボードをめくってみたが異常なし。
正確に言うと、断熱材無し(笑)
DSC_2547 (1)
湿った感じもない。
次は出窓の上部。
DSC_2549.jpg
クロスを一部はがしてボードをさわると少し湿気ている。
仕上げにボードを張ることを考え、縦方向に入っている間柱の上でカット。
壁をコンコンと叩いて、音が重い位置に間柱がある。
DSC_2550.jpg
石膏ボードをカッターで切り取ると、断熱材が出てきた。
断熱材をめくると
DSC_2559.jpg
原因の一つが見えてきた。
赤い矢印のところで、左右のサイディングがつながっている。
黄色の矢印の先の左右に走る黒っぽい部分が出窓の金具。
サイディングの下(室内側)は、通常は右の柱の右側のように防水シートで覆われている。
何らかの事情でサイデイングの下に水が入っても
壁の中まで来ないようにするためだ。
ここは出窓なので、
防水シートは左端のグレーの矢印と黄色の矢印とのあいだのような感じになる。
仮にサイディングの下(室内側)に水が来ても、
防水シートに阻まれ出窓の屋根に出るはずだ。
しかし、
右上のブルーの矢印で、防水シートが切れている。
水色の矢印の部分は、サイディングがむき出し。

そう、防水シートがないので
サイディングの室内側に来た水が、壁の中に放出される状態になっていた。
ちなみに、左のグレーの矢印の部分も疑わしい。

そこで、グレーの矢印の部分は防水シートをきちんと押し込んだ。
シートのない部分はシートを施工するのが普通だが
手持ちシートがない。
たまたまクリアファイルがあったので、加工して取り付けた。
DSC_2560.jpg
赤い矢印の継ぎ目からと、上部の防水シート下部から水が出る可能性があるので、
両方を覆う形でクリアファイルを取り付け
クリアファイルの下部は青い矢印の出窓の金具の位置に挿入。
これで、サイディングの室内側に来た水は所定のルートで流れ出るはずだ。

しかし、サイディングのどこかから水が入っているという事象は未解決。
サイディングは外からしか見れず、高所なので危険。
再度業者さんに依頼することとした。

しかし、ほんとに直ったかどうか確認する必要がある。
そこで、今日の仕上げはこんな感じに。
DSC_2563.jpg
透明なポリカーボネイトの板を、マスキングテープで仮止めした。
これだと、水が漏っているかどうか一目でわかる。
業者さんの補修後に、
漏水が確実に止まったことを確認したら、
石膏ボードを張って仕上げる。

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