fc2ブログ
DIYと賃貸経営を楽しんでいます
医療と介護
入院中のばあちゃん。
今月末に出て行けと言われている。
コロナのせいで面会謝絶。
本人がどういう状況かわからない。

できれば、
病院でリハビリしてもらって
会えるようになったら毎日見舞いに行って
認知の症状が緩和されたら
老人ホームに入れたい。
特養ではなく、ホームで自由に生きてほしい。
そう思った矢先に受け入れてくれそうな病院があるという話をもらった。

早速話を聞きに行った。
入院期間は2か月が上限。
但し、面会は無理。
コロナのワクチンができるまでは継続するという。
病院としての立場を考えると
それは正しい選択肢かもしれない。

介護としての立場から考えると
病院では会話するチャンスが持ちづらいので
認知症が改善される見込みは薄い。
介護の現場では会話によって認知を改善・現状維持している。
そういう状況で会話ができないというのは致命的だ。
認知症はますます悪化するのは必至だ。

医療は命を守る立場。
介護は生活を守る立場。
コロナがなければそれはそれでうまくやれた。
コロナのせいで、うまくいかなくなった。
コロナが奪うのは命だけじゃない。
高齢者の残り少ないささやかな生きがいも奪ってしまった。

じゃあどうするか。
我慢するか
コロナによる制限を緩和するか。
19日現在、コロナの死者数771名。
もちろん、関係者の大きな努力によって抑え込まれているのは事実。

しかし、
2019年のインフルエンザ死者数3000人という。
関連死を含めれば更に多くなり、1万人を越えるともいう。
数字だけ見れば
介護の観点から見れば
別の答えがあるかもしれない。

介護きょうだいの会話
妹:兄ちゃん、ばあちゃん骨折で入院して4週間になるね。コロナのせいで面会できんけん、認知症は進んだやろうね。
兄:そうやね。復帰できるかなあ。
妹:多分無理やろうね。特養に入らんといけんと思う。
兄:そうかあ。お前もよく介護してくれたね。
妹:兄ちゃんこそ、お金を出してくれてありがとう。
兄:おまえこそ、献身的にありがとう。おかげで兄ちゃんは仕事に没頭できたよ。

妹:それにしても長かったねえ。
兄:そうやね。これからどれだけ生きてくれるかわからんけど、金は何とかするよ。
妹:そうやねえ、兄ちゃん、ずっと面倒見てくれてありがとう。
兄:ほんと、金のかかる人やった。まだこの先どれだけかかるんやろかね。
妹:兄ちゃん、女運悪いねえ。
兄:確かに。
妹:そうねえ。兄ちゃんは女に貢ぐために生まれたみたい。
兄:そうやねえ。あといつまで続くんやろか。
妹:はよ死んでくれたらいいのにね。
兄:まあ、兄弟だからそういうこと言えるけど、そうやねえ。
妹:ほんとよねえ。

兄:3年前、心臓手術しなかったら1年以内に死ぬと言われたねえ。
妹:一日でも人間らしく生きたほうがいいと思って、手術しなかったね。
兄:手術受けとったら、寝たきりになって楽やったね。
妹:まさか3年生きるとは思わんかったね。
兄:でも、お前のおかげで幸せやったと思うよ。
妹:ありがとう。
兄:子供たちに迷惑かける前に死にたいねえ。
妹:ほんとそうねえ。

まだ、母親が生きているのに何という会話。
でも、介護って、どこかで息抜きしないといけません。
抱え込んではいけません。
生け花と一緒。
きれいにしようと思えば大変だけど
2、3日手を抜いても枯れません。
水をやる人が倒れてはいけません。
介護は抱え込まないようにしましょう。
さてどうする
うちのばあちゃん(母)、転んで骨折。
先月15日から入院している。
入院すると毎日見舞いに行く。
妹も毎日行くので、毎日2回は見舞いがある。
子供や孫もしょっちゅう見舞いに行くので、
ボケる暇がない(笑)

しかし、コロナ。
コロナのおかげで面会禁止。
これ、実に恐ろしいことだ。
多分、認知症が一気に進む。
体も固くなるだろう。

いつ退院できるかわからないけど
退院後どうするか?
妹と考えた。

無難なのは今の老人ホーム。
自費で身体介護をお願いすればいい。
デイは今まで通り利用できる。
ばあちゃんは希望のスタイルだと思う。
でも、多分また転ぶ。
痛い思いをすることになる。

じゃあ、しっかり見てくれるお値段の高い老人ホームか。
今日見てきた。
デイは利用できるが、その老人ホームの「系列会社」じゃないとだめという。
そこのデイが気に入ってくれるか?

値段の安いのは特養だなあ。
でも、これも今までのデイは利用できない。

本人の希望を尊重して、けがを覚悟で現状維持か。
値段の安い特養に入れるか。
有力選択肢はこの二つかな。
見舞いに行けないので、ボケて寝たきりになってしまうかな。
その確率は高そうだ。
その時は特養かな。

それにしても3年前。
かかりつけ医に
「心臓手術しないと1年以内に死にますよ」
何度も念を押された。
寝たきりになるより1日でも多く楽しい日を過ごしてもらおう
そう思い手術しなかった。

医者って、平気で嘘つくんだねえ(笑)
あと何年生きるのかな・・・
あるきょうだいの会話
スーパーで聞いたきょうだいの会話
兄:ばあちゃん、今日も元気か。
妹:元気やねえ~。百まで生きそうよ。
兄:それは勘弁してほしねえ。兄ちゃんは月に20万払ってるからあと15年生きたら3600万かかるねえ。
妹:山田のばあちゃんは月に年金が30万あるんで、長生きすれば儲かるけど、うちはそうはいかんねえ。
兄:ほんとだ。勘弁してほしいねえ。
妹:ばあちゃん、なんで家に帰れんのかというけどねえ
兄:鬼嫁さえいなければ、家に引き取るんだけどねえ
妹:そうだとばあちゃんも喜ぶねえ
兄:家政婦さん雇っても20万もかからんやろ
妹:そしたら家もきれいになるねえ
兄:ついでに兄ちゃんの面倒も見て貰えたらいいねえ
妹:あ、ばあちゃんが酒を飲みたいというんだけど
兄;飲んだら転んでけがするよねえ
妹:だから飲ませてないけど
兄:飲みたいだけ飲ませて、転んで骨折して、入院というのもいいねえ。けがの保険は入るし、病院は安い。
妹:そんなこと言うけど、入院して元気のなかったばあちゃんを無理やり退院させたのはにいちゃんやん。
兄:あの時はバカなことをした。大損こいた
妹:最近は転んであざ作っとうよ
兄:うん、だから木造の老人ホームを選んだ。失敗やったねえ。コンクリートの老人ホームだったら今頃は入院して、保険で大儲け。
妹:失敗やねえ
兄:残り少ない人生、酒飲んで楽しく暮らしてもらおうかねえ
妹:我慢させることが幸せかどうかわからないよねえ

う~ん。
危険な会話だ。

わがままばあちゃんと冷たい息子
うちのばあちゃん(実母)は老人ホームに住んでいる。
私が出張で居ないことが多いので、仕方ない。
医者が心臓手術しなければ一年以内に死ぬというので
手術で寝たきりになるより
一日でも楽しく過ごしてもらおうと手術はしなかった。
20×12=240という計算をして入所してもらった。

昼は私の経営するデイに来ている。
私は奥の事務室で仕事している。

時々事務室に来てニコニコ話しかけてくる。
いつもお決まりの会話。
「ねえ、明日どっか連れて行っちゃらん。あんな所おったらくさくさする。」
ごめんね、明日も仕事なんよ。
「ねえ、つれていっちゃらんと?」
ごめんね、ばあちゃんの老人ホーム代を稼がんといかんちゃ
「連れて行っちゃらんとね!」
ごめんね、忙しいと
「ふん!このけち!」
今度ね
「ふん!あたしだって生きたくて生きとるわけやない!」
お金もかかるしね。仕事せんといけんのよ
「ああ~、はよ死にたい!!!」
そうやねえ。僕もそう思うよ
相手の言うことを出来るだけ肯定。
なのに怒ってしまう。

ん?
はよ死にたい ~ そうやねえ
デイサービスの中でこの会話。

はよ死ねばいいと思ってるかって?
思ってますよ。
ばあちゃんの年金は全部自分が使う。
老人ホーム代と
世話してくれている妹への小遣い合せると
維持費月に20万円。
そりゃあ思うよね。

自宅に家政婦さんに来てもらって面倒見てもらったほうが安いだろうなあ。
ついでに私の面倒も見てもらう。
でも、家には死神がおるしねえ。

でも、こう思う。
今日一日を楽しく過ごしてね。
そしてこう思う
余命宣告から2年を過ぎたよねえ
もし、
俺より長生きしたらどうしようかと。

オヤジ!早く迎えに来てよ。
ん?
俺じゃない
ばあちゃんだよ
間違えちゃいかんばい。